日本版TCプログラムができるまで

詳しく知りたい方のために、TRUE COLORS(TC)の成り立ちや、日本版TCプログラムの開発についてご説明します。

アメリカでの成り立ちと発展

TCは、アメリカの心理学者デイビッド・カーシーによる気質と行動パターンの研究をもとにしています。
カーシーはヒポクラテスに始まる気質論からユングのタイプ論まで研究して、人間の生まれもった気質を4つの原型に集約。ギリシャ神話の神々にちなんで「ディオニシアン」「エピメシアン」「プロメシアン」「アポロニアン」と名づけました。

この4タイプを使って、発想を転換させたのがドン・ロゥリー。1978年のことです。ドンは教育と演劇分野の専門家でした。彼は、気質の4つのタイプを、「オレンジ」「ゴールド」「グリーン」「ブルー」の4つのカラーを使って表わし、次に、カラー間で起きがちな、典型的なすれ違いや誤解を寸劇にして上演しました。さらに4枚のカードを作りました。

多くの教師やカウンセラーなどの専門職も加わりながら、1980年代に参加型のプログラムとしてのTCが作られていきます。現在アメリカでは、TCプログラムが教育、カウンセリング、キャリアガイダンス、経営、人事、マネジメント、地域活動など多方面に活用され、TRUE COLORS INTERNATIONALが研修プログラムとファシリテーター養成を担っています。

さらにオーストラリア、ブラジル、カナダ、メキシコ、フィリピン、プエルトリコ、シンガポール、台湾、イギリス、イスラエル、日本でプログラムが開始しています。

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日本版プログラムの開発

ハワード・カツヨ博士

1980年代、カリフォルニア州立大学フレズノ校の教授(現・名誉教授)・カウンセラーのハワード・カツヨ博士(教育学)が、ある学会で偶然TCワークショップに参加し、その魅力に触れて、このプログラムには人種・文化・言葉・環境を超えた普遍性があると実感しました。

ハワード博士は認定トレーナーとして多様な文化圏の学生たちを対象に、カリキュラムの一部としてTCを活用していましたが、その後、日本にたびたび講演やワークショップで招かれるようになってから、このプログラムを日本に紹介するための模索を始めます。

というのも、久しぶりで日本に戻り、教育・社会福祉分野の人々に研修を行なったハワード博士は、「人に力をつけるはずの専門職が人間関係で疲れ切っているように見えた」ことに胸を痛めたのです。TCプログラムをさまざまな試行してみて、これが有効であるという確信を得ました。

日本でTCを実施するパートナーを探し続けたハワード博士がアスク・ヒューマン・ケア(AHC)と出会ったのは2005年。AHCは出版と研修の両部門をもつ組織として、日本版プログラムと教材を共に開発するのに最適であり、「自分らしい生き方」をテーマとしてきた点でもTCのめざすものと一致していました。
>>ハワード・カツヨ博士のメッセージ 

日本版プログラムは、次の点を考慮して作られました。

日本社会は「人と同じようにふるまうべき」という同質性の圧力や、「役割」への期待がとても強いこと。そのため自分本来の個性(第一カラー)が奥に隠されている場合も多い。カラーを自ら発見できるよう、アメリカ版プログラムよりていねいな道筋が必要。

日本の教育は「上から下へ」教える形がほとんどで、ファシリテーションを経験したり学ぶ機会がない。TCプログラムを実施するファシリテーターとなるためには、TCそのものを学ぶだけでなくファシリテーションを身につける段階が必要。

日本版プログラムは2008年からスタートし、翌2009年には、第一期のファシリテーターが誕生しています。

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